縮毛矯正の還元剤濃度・pH・pKaの関係|薬剤の働きは何で変わる?
縮毛矯正の薬剤は、ポイントになるのが、「還元剤濃度・pH・pKa」の3つの関係です。
還元剤濃度=還元剤がどれくらい入っているか
pH=還元剤の働きやすさに関わる、薬剤の環境
pKa=その還元剤が、どのくらいのpHで反応しやすい形になるかの目安
この3つが別々ではなく組み合わせて考えることが大切です。
例えば、同じ還元剤を同じ濃度で配合していても、pHが違えば働き方は変わります。
チオグリコール酸やシステアミンなどは、一般にpHが高くなるほど、
SS結合に反応しやすくなります!
ただ、
どのくらいのpHで反応しやすい形が増えるのかは、還元剤によって違います。
その目安となる数値が「pKa」です。
pKaとは?
わかりやすくいうと、
「その還元剤が、どのくらいのpHで反応しやすい形になっているかを考えるための数字」
pKaより低いpHでも、還元は起こります。
薬剤を見るときは、還元剤が
「どれくらい入っているか」だけでなく、
「そのpHで、どのような状態になっているか」も大切です。
もちろん、実際の癖の伸びや髪への負担は、髪の状態・薬剤の浸透・放置時間などでも変わります。
「濃度が高いから強い」「pHが低いから安心」では判断せずに
組み合わせて考えることが大切です。
主要な還元剤とpKa(最も活発になるpH)の目安
| 還元剤 | SH基のpKaの目安 |
|---|---|
| チオグリコール酸 | 約10.4 |
| システアミン | 約8.2〜8.6 |
| システイン | 約8.3〜8.4 |
| GMT | 約7.8 |
還元剤濃度とは
還元剤濃度は、薬剤に含まれている還元剤の量を表します。
同じ還元剤・同じpHであれば、濃度が高くなるほど、反応に関わる還元剤の量も増えます。
「入っている量」と「反応しやすい形の割合」の両方を見ることが大切です。
ただし、濃度を2倍にしたからといって、癖の伸びが2倍になるわけではないです。
また、pHを下げた分を濃度で補えば、まったく同じ薬剤になるわけでもありません。
pHは、還元剤の状態だけでなく、髪の膨潤や浸透にも関わるからです。
低いpHでも、還元は進みます。
「低いpHの薬剤=還元が弱い」とは限りません。
低いpHでも反応しやすい形をとる還元剤があり、
濃度や放置時間によっても作用は変わります。
そのため、「酸性だから傷まない」「アルカリだから強い」と、pHだけで判断することはできません。
実際の施術では、髪の太さやダメージ、これまでの縮毛矯正やカラーの履歴も含めて考える必要があります。
普段のサロンワークでは主に
・チオグリコール酸システアミン
と
・システアミン
を使用していますが
チオグリコール酸システアミンは酸性域〜アルカリ域まで使えるので
万能ですが、アルカリを高くすると
チオグリコール酸が強く効いてしまうのでphの調整は気をつけています。
システアミン単体だと、高アルカリで使いにくいので
リンゴ酸を合わせてphを6にしたリンゴ酸システアミンを
使っていますが、これがめちゃめちゃ使いやすい!!
システアミンはチオグリコール酸に比べて
還元力は弱いので、
phの設定と、濃度の設定は細かく考えて使っています☺️
髪の毛の状態と・なりたい仕上がりなどを含めて
還元剤の特徴やpkaを考えながら、仕上がりを想定して
使い分けることを大切にしています☺️

